テスト事例|クラランス
クラランスのECパーソナライゼーション
+89%
コンバージョン
+145%
カート追加
5分の1
費やす時間
クラランスのEコマースチームは「実験ラボ」として、5つのECサイト(ドイツ、スペイン、アイルランド、ベネルクス、ポルトガル)を管理し、他の近隣諸国のEコマースビジネスの成長を支援しています。
このチームの目標は、テストのベストプラクティスを共有するのに役立つ、実験者の内部コミュニティを作ることです。このアプローチは、2020年11月11日の「Singles Day(独身の日)」に実施したゲーミフィケーション(ゲーム要素を取り入れた)施策「Wheel of Fortune(運命の輪)」の作成で実を結びました。
EMEA(ヨーロッパ/中東/アフリカ)チームが以前使っていたツールは、ポップアップの作成に限られており、クラランスが目標とするリテンションやパーソナライゼーション戦略といった取り組みには十分ではなかったため、ABTastyを活用することになりました。
ゲーム要素を取り入れたパーソナライゼーション
クラランスの目標は、ECサイトを通じてお客様に価値を提供することで、お客様と交流し、絆を築き、ロイヤリティを高めることです。AB Tastyの実験機能により、CRM、買収、Eストアの各チームが、以前は実行できなかった革新的なテストに挑戦できるようになりました。
ホリデーシーズンが近づく中、EMEAのEコマースチームが管理するすべてのサイトで広範囲に及ぶテストを実施するタイミングがきました。ブラックフライデーの数日前ということもあり、「Singles Day(独身の日)」は絶好の機会です。あとは、どのようなゲームを表示させるかを決めるだけでした。
特典をカートに自動的に付与
実行アイデアはシンプルでした。クラランスのECサイト訪問者(デスクトップでもモバイルでも)全員に、特典が当たるゲームを表示しました。
ユーザーがクリックすると、ホイールが回転し、6つの特典の中のうち1ヶ所で停止します。
特典はプロモーションコードで、当選した訪問者のカートに自動的に適用されるため、素晴らしいユーザー体験をもたらします。
AB Tastyの大きなメリットの1つは、クラランスの各サイトで各実験を重複して実施できることです。
最初のテストの実施に20時間かかったとすると、他の4つのサイトではそれぞれ5時間ずつ短縮されました。この実験は現在、クラランスが展開する他のすべての国で生かされており、他のオファーにも適応できるようになっています。
注文が4倍に
クラランスのEMEA Eコマースチームにとって、最初のゲーミフィケーションテストは成功を収めました。パンデミックによってもたらされたWebトラフィックの増加に後押しされ、非常に好調な結果となりました。
24時間(夕方の10日から11日まで)のライブで、2019年11月11日の結果と比較すると、4つの主要サイト(ドイツ、スペイン、アイルランド、ベネルクス)で注文総数は4倍になりました。中でもアイルランドが突出しており、受注件数+495%、売上高+585%の伸びを示しました。
コンバージョン率も好調で、2019年と比較して+ 89.34%増加、カートへの追加率は2020年の平均と比較して+ 145%増加しています。
ゲームはすべての国でうまく機能しましたが、最も多くの訪問者を引き付けたのはアイルランドであり、訪問者の61.37%がゲームを体験しています。
チームは全てのサイトで体系的にテストを行い、それぞれの国の文化に応じた反応を確認し、実験の成功を他の国にも伝えました。南アフリカは特に興味を示し、12月に独自のバージョンを立ち上げ、アラブ首長国連邦でも、ブラックフライデーの4日間にテストを実施しました。
ポイント
単に「ABテストツール」としてのABTastyではなく、グローバルで実験を共有でき、パーソナライズ戦略をさらに発展させることができるプラットフォームとして活用しています。